子どもの脳を育てる
ある方がお薦めされたいた本を読んでいます。
脳研究者である池谷裕二さんが、ご自身のお子さんの成長を脳の発達と機能の原理から分析して子育てのコツについて書いておられます。
これが面白くて!
「自分の子どもが赤ちゃんの頃にこの本があったらなぁ〜」と呟いてしまいました。
いや、今だからこうやって客観的に読めるのかもしれません。
子どもが生まれて2歳まではとにかく大変だった、しんどかった…のです。
お母さんの子育てが大変だという気持ちは実は脳と密接な関わりがあるそうです。
生まれてきた未熟な我が子を敵から守る本能が発揮されています。それは、妊娠した瞬間からホルモンが分泌され脳の神経回路が劇的な変化を遂げるから。お母さんが他者と認識したものに対して攻撃的になるのは本能なんですね。時にはそれがお父さんであったりもするわけです。笑
お母さんは、子どもを守るために本能的に守りに入るのは本来の姿なんですね。なるほどと思いました。
でも子どもは日々成長していきます。
お母さんが守ってあげない時期は一瞬にして過ぎ去ります。
著者は、本書の中で
“本来の育児の姿とは、親の希望通りの子に育て上げるのではなく、むしろ親なんていなくても立派にやっていける子になる ように導くこと。”
親は良かれと思って子どもにあれこれ手助けしたくなりますが、「立派にやっていける子」になるためには手放すことがいかに大切かという事ですね。
いつまでも横についてやるというのは、子どもの成長を阻む行為になりかねません。
親心としては辛いですが、「荒野を行く」子どもの背中を押してあげて欲しいのです。
自立学習を目指すからこそ、立派な子どもが育ちます。
私たちは、そういう目線で日々指導しています。