同志社香里中学校2021年度前期試験速報の数値結果です。( )内は前年前期との対比になります。
男子 | 女子 | 合計 | |
出願者数 | 254(-3) | 237(+11) | 491(+8) |
受験者数 | 243(+1) | 229(+9) | 472(+10) |
合格者数 | 113(+10) | 107(+2) | 220(+12) |
実質倍率 | 2.15(-0.2) | 2.14(+0.04) | 2.15(-0.07) |
合格最低点 | 290.00(+38) | 287.00(+34) | 287.00 |
国語(120) | 算数(120) | 社会(80) | 理科(80) | 合計 | |
最高点(男子) | 111 | 120 | 78 | 76 | 382.5 |
最高点(女子) | 117 | 115 | 78 | 79 | 379.00 |
全体 | 117 | 120 | 78 | 79 | 382.50 |
平均点(男子) | 94.5(+22.1) | 89.5(+4.9) | 62.5(+1.8) | 60.9(+3.2) | 316.3(+35.3) |
平均点(女子) | 97.6(+16.2) | 86.9(+8.1) | 64.0(+7.1) | 60.9(+3.9) | 316.4(+34.6) |
全体 | 96.0 | 88.3 | 63.3 | 60.9 | 316.3 |
🌟数字から感じることと、実際の合格ラインについて
以下は私見ですので、くれぐれも参考程度になさってください。(でも間違いないと確信していますが・・・笑)
まず数字を見た瞬間に感じること。
「今年の同志社香里中学の難易度は上がった!」ではないでしょうか?
合格最低点,合格者平均軒並み上昇です。
2020年度前期→2021年前期が大きく平均点を下げましたが、それを考慮してもかなりの上昇だと思います。
ここからが大事です。中身(試験問題)はどうなっているんだろう・・・
正直申し上げて、全体的に前年の問題に比べて難易度は下がっています。
よって、「合格ラインは上がっていない」というのが私の結論です。
もう、嫌というほど同志社香里中学の過去問は解きましたが、どの年度も一貫して言えることは、「求められる生徒像」は変わっていないなと言う事です。
それは、「ちゃんと読める子」です。
読解というと、国語をイメージされるかもしれませんが、算数、理科、社会どの教科にも必要な基本的能力です。
本当に「うちの子は読めている」のでしょうか?
読んで書く(答える)この超基本と思えるとこと=土台がしっかりしていないと過去問をいくらやっても点数は上がりません。
(「読む」以前に、「基本的な知識はある」という前提でお話ししています)
過去問指導の中で重視したのは、「読み取る」ということです。
あまりにも「読めていないな」と感じた時には、問題を声に出して読ませることもありました。途中で子どもは「あっ!」と気づきます。「ここを読み飛ばしていた!」とか、「そこにヒントがあったのか!」とか・・・
・字面を追うだけで、実際読めていない
・3行以上の文章を読んで整理ができない
これを解決するために、線を引く(印を入れる)、図や表を書く、つまり手を使って考えることを重視しました。
地道な作業ですが、これが当たり前に出来ないと合格ラインには到達しません。
今年のように問題の難易度が下がると、よりここが出来ているかが合否の分かれ目になるでしょう。
もちろん、「読み取り」がちゃんと出来て、そこで思考力・判断力を問われるのです。
もう一度言いますね、
「考える力が足りないから問題が解けない」というのは大きな誤解です。