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同志社香里中学校過去問解説 2016年度 後期 国語

[1]小説 辻村深月「家族シアター」1992年の秋空より 2016、2017年度にも他の有名私立中で出題されています。

主人公の小6年生の姉が語り手となって物語は進んでいきます。登場人物が姉妹の2人だけですので、それぞれの性格や心情は追いやすいのではないかと思います。

ただ、正答率が低い選択問題もあります。

問4 母に痛いところを突かれた理由:各選択肢の始まりの言葉に引っかかるようです。

例 母親に嫌味を言われた、どうすれば逆上がりができるか悩んでいる←逆上がりができないことに悩んではいないので注意。

問9 これも問4同様、書き出しの言葉に惑わされないように。「うみかに許してほしい」というのは違いますね。本文中に「罪滅ぼしの意識はそれほどなかった」と書かれています。

[6]説明文 小関智弘「町工場・スーパーなものづくり」

町工場の旋盤工とだった著者による

師から若い世代に技術が引き継がれるていく様子が、式年遷宮に触れながら述べられています。

まず日常生活であまり馴染みの無い、鍛冶屋、鍛治など、ちょっと面食らうかもしれません。

ですが、本文を落ち着いて読めば、鍛治・・・鋼を打つ仕事と文中で説明されています。

ただし、鋼を打つ意味がわからなかったらイメージすることは困難でしょう。

何事も経験です。足を運んで見て聞いての体験が豊富であれば何ら心配ありませんが、今の子供はそれが極端に少ない。

社会嫌いの子供が多いのも、時代を反映しているように思います。

問3 「尻込みする」の正答率が極端に低いです。ためらう、腰が引けるなどの言葉に言い換えられるようにしましょう。

問5 cの正答率が極端に低いです。和釘の〇〇の方法 となっていますから、和釘はどうやって造られるのかを追えばわかるはずです。

問6 技を伝えるには〜必要がある。とあるにもかかわらず、伝える必要がある と答えてしまう誤答が多いようです。冷静に何を聞かれているのか線を引く習慣をつけましょう。記述の問いはこれを意識するだけで、随分正答率が上がります。技を伝えるため行われてきたことは、1段落で言い方を変えて二度出てきます。その段階で、必ずマークする。これができているかどうかチェックしてみてください。

記述はほとんどないので、選択肢の正答率を上げるのが鍵です。

過去問講座では、どうやれば正答率が上がるか、そのポイントを説明していきます。

コツを掴めるまで時間はかかりますが、一人一人本当に理解できているのかはこちらからの問いかけに対する答えでわかります。

バンバン質問を飛ばしますが、臆することなく答えられるようになります。

参加しないと意味がない!!できるようになりたい!そういう気持ちが伝わります。

一方通行の授業ばかりでは力はつきません。